Sam Hober 2024年7月号ニュースレター - ボードレール ボウタイ

Sam Hober July 2024 Newsletter - Baudelaire Bow Tie

時々趣味の一環として歴史的なプロジェクトに取り組むことがあります。今回は、100年以上前に詩人のシャルル・ボードレール(マネと友人であった)が人気を定着させたボウタイのパターンを現代的なバージョンとして制作しました。

このプロジェクトは、フランスのサン=トバン=スール=ルーヴェズにお住まいの当店のお客様、ジョナサンからインスピレーションを得ました。彼はこのボウタイの歴史的な調査を行い、自身の結婚式で使用したのです。彼は非常に我慢強い方で、パターンが完成するまでに数十通のメールのやり取りを行いました。彼のボウタイは現在存在する中で唯一の現代的バージョンです。

当店ではアーカイブ写真を参考に、イタリア・コモ産のFermo Fossati製濃赤色サテンシルクを使用し、オリジナルの真ちゅう製アジャスターを取り付けた現代的なボウタイを制作しました。オリジナルのボウタイはおそらくフランス・リヨン産のシルクを使用して制作されたものと思われます。リヨンは依然としてオリジナルのシルク織機が稼働している美しい都市です。私の妻であり当店の生産ディレクターでもあるノイと、私は約20年前にリヨンを訪れ、その街を気に入りました。Hermesはリヨンに生産施設を持ち、彼らは当店に対して非常に親切です。最近彼らは、小さなデザインに最適な高密度織りのシルクを制作する日本の小さな高級シルク織物メーカーを当店に紹介してくれました。このメーカーはこれまで他のボウタイメーカー向けの生産を行っていませんでした。しかし、この織物メーカーとの現在進行中の交流に関する話は、また別の機会に取っておくことにします…。

以下が完成したボードレール・ボウタイの写真です。両端は異なる2つの形状をしています。